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にんじんランゲージスクール令和7年入学式

2025.4.9

日本でいちばんかわいい語学学校、いよいよ開校！

桜が舞い散る4月、NINJIN日本語学校は第二回入学式を迎えました。

入学式は2025年4月9日、日本の重要文化財「自由学園明日館」の講堂にて盛大に執り行われました。4月の新入生と在校生、NINJIN日本語学校および堺塾の全教職員、そして来賓の皆様が出席しました。

また、お忙しい中、早稲田大学創造理工学部の講師、王薪鵬先生がご招待に応じてご出席くださったことに心より感謝申し上げます。

4月11日入学式当日桜満開

入学式会場

今回の会場は、日本の重要文化財である自由学園明日館の講堂です。自由学園明日館は1921年（大正10年）、羽仁もと子と羽仁吉一夫妻が創設した自由学園の校舎として、アメリカの建築の巨匠フランク・ロイド・ライトによって設計されました。

羽仁夫妻にライトを推薦したのは遠藤新氏です。遠藤氏はライトの助手として帝国ホテルの設計に関わり、その縁から羽仁夫妻にライトを紹介しました。

夫妻の教育理念に共感したライトは、「簡素な外形のなかにすぐれた思いを充たしめたい」という夫妻の希いを基調とし、自由学園を設計しました。

自由学園明日館の外観

自由学園明日館の講堂

入学式の準備

-入学式パンフレット-

にんじんランゲージスクールの先生たちは、日本に来たばかりで日本語に不慣れな新入生や在校生のために、入学式のパンフレットを用意しました。このパンフレットには会場への案内、入学式の流れ、先生のスピーチの内容などが詳しく記載されています。

-入学式の準備-

にんじんランゲージスクールの初めての入学式を忘れられないものにするため、堺塾およびNINJINの先生たちは、舞台デザインや受付看板から、学生一人ひとりの胸花まで、すべてを自らデザインし準備しました。

入学式パンフレット

入学式の準備

入学式の内容

-理事長挨拶-

張卓群理事長は新入生を温かく歓迎し、言語学習は新しい世界の扉を開くことだと述べました。日本語を学ぶことで、学生たちは日本の文化や価値観、考え方を深く理解し、視野を広げることができます。

「にんじん」は根を張り成長する象徴であり、学校は学生がどんな困難に直面しても目標をしっかり持ち、努力を続けてほしいと願っています。日本での生活や学びに最初は多くの戸惑いがあるかもしれませんが、一人で悩まず、先生や仲間の支えを積極的に頼ってほしいと語りました。

続いて、成潜魏理事長は新入生が新たなステージに踏み出したことを祝福し、「ゆっくり」ということは単に時間をかけるだけでなく、自分を振り返り、誤りを修正し、新しい世界に備えることだと強調しました。現代の情報過多でスピーディーなデジタル社会では、私たちは即時に情報を得ることに慣れていますが、深く考えることの重要性を忘れがちです。

「考えすぎない脳」という考え方を引用し、人間には「速い思考」（直感）と「遅い思考」（分析）の二つの思考システムがあり、特に複雑な時代には後者が重要であると述べました。
成理事長は、不確実な世界に直面しても焦らず落ち着いて、多角的に考え、しっかり耳を傾けることで、真の成長と進歩を遂げてほしいと励ましました。

最後に新入生へ「ゆっくりでいい、急がずに、でも着実に進んでください」とのメッセージを送りました。

-校長挨拶-

NINJIN日本語学校の校長、村林佳明は、皆さんが日本語で自分の考えや意見をしっかりと表現できるよう願っています。
近年、多くの学生が志望理由書や研究計画書の作成において、生成AIに頼ったり、先輩に代筆をお願いしたりするケースが増えています。その結果、簡単な質問に答えられない学生も見受けられます。
村林校長は、日本の高等教育機関で学び研究を行う学生として、そのような安易な方法に頼るべきではないと強調しました。自分自身の力で考え、努力することこそが、真の成長につながるのです。

-特別来賓挨拶-

今回の入学式には、早稲田大学創造理工学部講師の王薪鵬先生を特別にお招きし、ご挨拶をいただきました。
王教授はご自身の建築分野での学びの経験を踏まえ、専門的な学習は単なる技術の習得にとどまらず、観察力や創造力、そして粘り強さを養うことが重要であると強調されました。
また、ご自身の写真への情熱についても語り、学生たちに対して「学業が忙しくても、自分の趣味や興味を大切にし続けてほしい」と励ましました。これらの趣味は生活の彩りとなるだけでなく、将来の人生において大切な一部になる可能性もあると述べられました。